
https://artroot.jp/article/201409223
こんにちは。ゆとり系教育評論家のヨシナオです。
ここ最近、人間の学習能力やら生身のコミュニケーションに関する本を読んでいることもあり、子供の発達に関して興味津々になっております。
尾木ママほどにはなれませんが、そこそこ教育に関しては語れるようになっております。
そんな、私が今回掲げるテーマはずばり「子供にいつからスマホを持たせるか」ということです。
これ、結構深刻な問題です。我々が子供の頃はスマホがありませんでした。私自身もスマホを持つようになったのが大学に入学した19歳からです。
でも、昨今生まれた子供たちはスマホ所持が当たり前の時代に生まれた子供たちでございます。
親としては結構悩みどこではないでしょうか。自分の子供を育てる上でスマホという強烈なアイテムをいつ持たせていいものかと。
そこで、今回は教育を研究しスマホにも詳しい私が、親がいつから子供にスマホを持たせるべきなのかについて論じます。
スマホ必須の時代
私が大学生になった8年前、iPhoneを始めとするスマホはその新規性からか、とてもマイナーなものでした。iPhone 3Gを使用する人がクラスに数人いましたが、多くの人は「なんだその意味不明な黒い物体は!?」と思っていました。
当時はガラケーのほうが圧倒的にメジャーでしたね。
それが今になってみてどうでしょうか。当時はガラケーのほうがまだ人気があったにもかかわらず、今やガラケーを持ってる人のほうが「ダセー!」と指さされる時代になりました。
当時、「iPhoneとかダッサ!!」と言ってた私が、今や「まだスマホにしてねーのか!?時代遅れも甚だしいぞ!」と180度真逆のことを言うようになりました。
それほど、スマートフォンは人々にとって当たり前のものになりました。
当時はLINEというアプリもマイナーでした。LINEが流行し始めたのも私が大学3年生になった時です。大学在学の4年間に凄まじいICTの発達がありました。
スマホの普及により、多くの人がインターネットとネット空間でのコミュニケーションを得ることになりました。これは一見便利に思える一方で、いじめ問題や自殺の原因にもなったりと深刻な社会現象をも起こすまでに至ってます。
今や、親になろうとしている人たちは自分の子供を育てる上でいつからスマホという便利なものを持たせようか路頭に迷っているのではないのでしょうか。
若い時にスマホを持たせるのは危険
スマホはとても便利です。ただ、便利さの裏で怖いこともたくさんあります。
私的には、スマホを持たせるのは遅ければ遅いほどよいという持論があります。早くに持たせたところで未熟な子供が、スマホを上手に使いこなせるとは思えないからです。
それ以前に、スマホよりも生身のコミュニケーションが超大切だという話をする必要があります。
フリードリヒ2世の実験をご存知でしょうか。
好奇心旺盛なイタリアのフリードリヒ2世はとある実験をしました。それは、生まれたばかりの赤子に全くコミュニケーションをとらずに育てたらどうなるかという内容です。
しっかりと食事や水分を与えながらも、目も合わせず言語を全く介さず赤子を育ててみました。
結果どうなったでしょうか。
実験に使用された赤子数十人全員が死亡しました。
ここからわかることは何でしょうか。
それは、人間は生身のコミュニケーションがないと生きていけないということです。人が対面でするコミュニケーションがいかに大切かということなのです。
しかし、この事実を知っている人は少ないのでしょうか。ベビーカーを引いてる横でスマホをいじっている親がどれだけ多いことか。
子供が小さい時は、子供の一つ一つの行動をしっかりと観察し、親として適切な反応をするのが正です。そう意味じゃ、親にもスマホを持たせるなと私は言いたいです。
結局、子供が小さい頃はスマホとそれに付随するコミュニケーションツールは不要で、リアルな対話が大切なのです。
いつから子供にスマホを持たせるべきか
では、ここから「いつからスマホを持たせるべきか」という問いに対してのアンサーを述べます。
それはズバリ、高校生になるまでスマホは持たせるなという回答になります。
スマホがあれば簡単に物事を検索できるので、ちょっとした疑問や勉強での質問などをすぐに検索できます。
でも、一方でネットでの空間を思春期時代に持つことは危険です。思春期時代は皆敏感なので、ちょっとした言動で傷ついたりします。
人間には理性があります。その理性ゆえに対面で相手に向かって悪口を堂々ということは憚られます。でも、それがネット空間になると理性が外れてしまい、言葉の暴力のオンパレードになってしまうのです。
そのような世界に子供を早いうちから慣れしたせるのは良くないです。
私的には、子供が小さい時にどれだけの対話を他の人と交わし、どれだけの本を読むのかがその後の人格形成を決定すると考えてます。
ですから、最低限、高校生になるまではスマホを持たせずになるべく、リアルな対話とたくさんの活字に触れさせるように親は仕向けるべきでしょう。
私はスマホというアイテムがある程度自分の人格形成がなされた時期に登場してよかったと思います。
そして、今後親になる時はしっかりスマホやネットとの向き合い方を子供に教えたいと考えております。