こんばんは。ゆとり系社会批評家のヨシナオです。
先ほどスマホを見ていたら驚愕のニュースを目にしました。
こちらです
なんと、日本人のうち4人に1人が本気で自殺を考えたことがり、去年の1年間で自殺未遂者が推定で53万人とのことです。
えー!!
ありえなくないですかー?
自殺大国日本ですねー。テレビで日本を絶賛する番組がある一方で、国民は死にたがっているという矛盾。
この国はどうなるのでしょうか。心配を通り越して呆れてしまいます。
日本は恵まれているはず
日本に生まれた人は恵まれているはずです。現在世界TOP3に入るほどの経済先進国ですし、医療の技術も発達し、寿命も長い。
また、終戦以降は極めて平和な路線を取ってきたこともあり、生まれてから国家的な事情で命を脅かされることはほとんどありません。
一方、中東のイスラエルやシリアに生まれた人はどうでしょうか。イスラエルのガザ地区ではイスラエル軍によるパレスチナ人への無差別な空爆が繰り返されております。
シリアでも過激派組織イスラム国が台頭し、ありえないような人権侵害を犯しております。また、それを撃退するという名目でロシアなどの大国が無差別に空爆を繰り返し民間人の犠牲者が多数出ております。
先日、外国の新聞記事に出た5歳のオムランちゃんの写真はそれを物語っております。
![空爆を受けて救急車に乗っている5歳のオムランちゃん[http://www.telegraph.co.uk/news/2016/08/19/i-took-the-picture-of-little-omran-in-aleppo/]](https://i0.wp.com/yoshinaotimes.com/wp-content/uploads/2016/09/オムランくん.jpg?resize=720%2C450)
空爆を受けて救急車に乗っている5歳のオムランちゃん[http://www.telegraph.co.uk/news/2016/08/19/i-took-the-picture-of-little-omran-in-aleppo/]
左目は落ちてしまい、何が起きたかわからず呆然としております。
たった5歳でこの運命・・・
何のために生きているのかとか、なぜこのような境遇にならねばならないかとかを考えてしまいます。
それに比べれば、日本は断然に幸せなはずなのです。
なのに、死にたい人が多い。自ら命を絶つ人も毎年2万人以上いるのです(内閣府によると2015年は24,025人)。自殺者は一時期に比べれば減っております。でも、例えば過労死や鬱病患者はどうでしょうか。間違えなく増えております。
生きてて死にたいと感じているようじゃ不幸だ
命の保障があって人権も比較的守られていて社会保障もそこそこな(個人的には不十分)日本で死にたいってなんなのでしょう。
これじゃあ、全く恵まれておりませんね。いくら経済的に大国でも国民の25%が死にたいと考えているようじゃ不幸な国と言っても過言ではありません。
だって2016年版の世界幸福度ランキングで日本は53位です。すごい国じゃないんですか日本って?
僕は世界を旅しておりますが、例えば北欧の国と比べると幸福度の違いを肌で感じることができます。
公園で遊んでいる子供やそれを見守る親の表情からノルウェー(幸福ランキング4位)やデンマーク(幸福ランキング1位)が幸せそうに感じます。
もちろん、北欧諸国はかなり進んだ福祉政策を持っておりますので、心配事が少ないんじゃないかというのが想像できます。
でも、それ以上に「幸せ」だったり「仕事の意義」だったり「素敵な社会」というような事柄をしっかり国民が考えている国なんですよね。
日本じゃあ、日々の生活をどう生き抜くかとか、家庭の経済事情だとか、そんなものにしか関心がありません。
「国民の幸せ」や「良き社会づくり」なんかこれっぽちも考えないのです。だから、死にたい人が増えてしまうのです。
むやみに長い時間労働をさせ、休日も出勤させ、給与はあがらないし精神をすり減らすばかり・・・
これじゃあ、幸せなんて程遠いです。でも、これで安住しているのが日本です。
一人一人の国民がしっかり考えないと変わらない
さて、そんな日本はこれからどうすれば良いのでしょうか。
僕は、国民の意識改革が必要と考えております。
国民に無意識的に刻まれている感覚を変えるのですから、極めて難しいことです。でも、これをしないと本当に自殺大国になりますよ。
例えば、自殺を他人事と思わないことです。
どこにだって弱い人はいます。でも、「弱くて社会に馴染めなくて自殺した」ということを弱い本人がいけないんだという意識になっては絶対にいけないです。日本はこの傾向があります。
日本社会から脱落した人は本人の努力不足がいけないのだ。なぜなら、みんなそれを切り抜けてきてるからだという個人的な自己肯定が弱い人を責めているのです。
僕は尊敬する先生に、「素敵な社会は弱者に優しくてダメな社会は弱者に厳しい」と習いました。今も心からそれが正しいと感じますし、そのような社会を目指すべきだと本気で思います。
今の日本は典型的なダメな社会です。ちなみに、北欧やドイツでは誰にでもチャンスがありますし、人が社会から脱落しそうになった時に国や自治体がしっかりと保護してあげます。
だからこそ、悠々とした人生を送れるのだと僕は考えています。
日本人はいつも崖っぷちのような感覚です。
今の日本の感覚が変わらない限り、自殺者や自殺願望がある人は少なくなりません。さらに、自殺が多いということを「これはまずい」と考えないのなら、この国は腐敗した国家です。
なんだか気が楽になりました。
対人恐怖症のニートより。
日本人が奴隷のように働くのを止めたときが、変わる第一歩だと考えます。
頑張ってください。