こんにちは。ゆとり系ロシア好きブロガーのヨシナオです。
ロシア好きを公言する通り、2015年夏にロシアのサンクトペテルブルクに行ってから完全にロシアの虜になり、毎年訪れる国となりました。
ロシアに対する皆さんのイメージってなんでしょうか。
恐らく、「寒そう」だの「人が冷たい」、「酒飲み」、「スパイ」、「KGB」、「プーチン」、「北方領土」等のあまりプラスにはならないイメージが浮かぶのではないでしょうか。
ただ、それは全くもって偏見です。
ロシアのサンクトペテルブルクやモスクワ、カザン、イルクーツク等の街を訪れれば上記のイメージは一瞬にして吹き飛ぶでしょうね。
なぜなら、ロシアはとても美しい国であり、「美しさ」に対する崇高な意識を持っている国であることがわかるからです。
建築のセンスが半端じゃない
ロシアの街を歩くとわかりますが、建物の模様や色合いがとても素敵でセンスが良いです。
ヨーロッパの建物というと、屋根がオレンジで壁が白い建物がずらっと並んでいるようなイメージがありますね。

プラハの街並み
イタリアやチェコに多いです。
ロシアは建物単体がカラフルで街に溶け込むデザインをなしています。

水色のエカテリーナ宮殿

ネフスキー大通りの建物
そして、極めつけはその内装です。
なんていう豪華さでしょう。
建物の規模も大きいので、実際に見ると腰が抜けるほど驚きます。
地下鉄のプラットフォームですら、美術館のようなデザインをしています。地下鉄駅ツアーがあるくらいです。

地下鉄アフトヴォ駅
美術品も一級品
ロシアは建築だけではなく、美術品などの芸術作品も素晴らしいです。
ロシアのサンクトペテルブルクには世界三大美術館のエルミータージュ美術館があります。

エルミタージュ美術館
エルミタージュはロシアのみでなく世界の美術品が集められています。
その他にもロシア人の美術品をメインで展示しているロシア美術館やトレチャコフ美術館もあります。

ロシア美術館

トレチャコフ美術館にある「民衆の前に現れたキリスト」
ロシア美術も極めて繊細なタッチで製作されていることがわかります。
恐らく、ロシア正教がロシアの美に対して大きな影響を与えているのかなと考えられます。
美術品の多くはキリストを礼賛する作品が多いです。
身体表現はお家芸
今年のリオオリンピックでシンクロや新体操を観た人はどこの演技が凄かったでしょうか。
フィギュアスケートで毎回上位に食い込む国はどこでしょう。
もちろん、ロシアです。ロシアの演技は別格ですね。衣装のデザインも素敵ながら身体表現が緻密で繊細です。
あれを見てもまで、「冷たい」だの負のイメージを持ち続ける日本人の感覚が理解できませんね。
身体表現は言うまでもなく、バレエの影響が強いです。

マリンスキー劇場のバレエ
世界的に有名な「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」はロシアの作品ですし、チャイコフスキーなどの著名な音楽家を多数輩出しています。
ロシアは世界屈指の芸術国家であることは間違いないのです。
そして、それらを教えるコーチたちは選手の表現力を最大限生かすような教え方を心がけ、トレーニングをさせています。
なので、シンクロで日本のコーチがいくら頑張ったところで、ロシアには全くかないません。
昔からずっと刷り込まれた表現のセンスを教えるわけですから。
ちなみに、サンクトペテルブルクでは2,000円くらいでマリインスキーバレエ団の演技を見ることができますので、ぜひ一人でも多くの方にあれを見て欲しいですね。劇場の内装もピカイチです。
何年もかけて芸術を生み出す精神と緻密さ
ここまで、ロシアをただひたすらに礼賛してきましたが、何よりもロシア人のすごいところはこれまで紹介してきたような素晴らしいものを何十年もかけて創る精神です。
「美」に対する崇高な誇りと敬意があるからこそ時間をかけて作品を生み出せるのでしょう。
先ほどの、トレチャコフ美術館の『民衆の前に現れたキリスト』の製作期間は20年です。
また、エルミタージュ美術館にあるレンブラントの「ダナエ」という絵がありますが、一度鑑賞していたリトアニア人に硫酸をかけられるという事件があったのですが、その後専門家により12年かけて復元されました。

「ダナエ」
美術への敬意が素晴らしいです。
サンクトペテルブルクのシンボルでもある血の上の救世主教会もロシア革命で損害を受け野菜の倉庫になってたのですが27年の修復工事期間を経て見事なモザイクを復元しました。

見事なモザイク
10年とか20年って簡単に言えば仕事人生のかなりの部分を捧げているような年数です。そこまでかけて美しいものを創り上げるからこそ、見た人を一瞬にして虜にするのでしょう。
確かに、酒をガンガン飲んで酔っ払っているような人もいますが、それ以上に素晴らしい人々がたくさんいることが街を見ているだけでわかります。
この国の素晴らしさは行ってみないとわかりません。是非一度行ってくださいね。