こんにちは。ヨシナオです。2020年4月現在、日本はコロナの影響があちこちに出ておりますね。ニュースを見ると連日、政府の政策が報道されております。
Twitterを見ると、現在の政権に対してのマイナスな意見が飛び交っております。自民党はオリンピックのことしか考えておらず対応が遅かったです。しかも対策がマスク2枚しか配布しなかったり、そのマスクにカビが生えていたりと散々です。かなり厳しい目が向けられております。
では、同じ与党の公明党はどうでしょうか?公明党は一律10万円の給付の立役者とされております。なので公明党の支持は維持できるのでしょうか?答えは否です。恐らく次回の選挙では公明党も大敗を喫します。
公明党は創価学会がついているから組織票が多く動くと思う人もいるでしょう。しかし、創価学会でも公明党を支持しない人が増えております。つまり組織の票が丸々公明党には行かないのです。今回は創価学会員の公明党離れについて述べましょう。
創価学会員の選挙
まず、創価学会員の選挙について簡単に述べます。創価学会員は言わずもがな選挙では公明党を支持します。現在創価学会の会員数はおよそ827万世帯で2,043万人となっております。ただ、この中で実際に活動している人は1割いないくらいです。ですので選挙で票が動くと言っても公式の会員数程動きません。
ただ、選挙活動の方針はしっかりマニュアル化されております。一度は選挙の時に「公明党よろしく!」と言われた人も多いのではないでしょうか?実は、創価学会員のほとんどは政治に興味がありません。公明党を応援する選挙活動は法戦と言われ、活動家の会員が実際にどれくらいの友人に声をかけ(Fと呼ばれます)、確約を得たか(Zと呼ばれます)をエクセル管理され、FとZが多い人には功徳があると信じられております。なので、多くの友人の声をかけ公明党への投票を促すのです。
実際に公明党支持者の学会員に、地方自治やら外交について質問すると良いでしょう。ほとんどの人が何も語ることができません。しかし、選挙前には各学会員に友人に何を語るべきかというネタが渡されます。
ここ最近では「軽減税率の実施」というのがネタになりました。「公明党は生活を守る党だよ。でも、消費税増税って家計が苦しいよね。実は公明党が軽減税率をやったんだ。お陰で家計が守られるんだ」という例文が出来上がるわけです。
そして、必ず敵も作ります。今の敵は共産党です。その前は民主党でした。「共産党なんかに騙されちゃダメだよ、アイツらは○○で××という悪いことしかしてない」と話してきます。
なので、一応は政治を語っているという風になります。よく創価学会員は「政治についてしっかり友人と語ろう」と言いますが、肝心のネタはしっかり組織から降りてきております。
最近は連立を組んでいる与党自民党の応援も創価学会員がしております。自民党としては創価票が入るのでおいしいわけです。
ちなみに、次回の選挙の時に学会員が口に出すのは「一律給付金10万円は公明党が当初から提案した」というものとなります。これは既に創価学会の幹部には全て回っており、次回の選挙の際に末端の会員まで降りてくるように準備されております。
創価学会員が揺れた2つの出来事
そのように創価学会員は何も考えずに選挙活動をしているのですが、全会員が政治に無知で組織の駒となっているわけではありません。一部の会員は政治を学び、自らの政治観を確立しております。そのような政治をしっかり勉強している一部の会員が離反することになった2つの出来事があります。
1つは安全保障関連法案の制定です。2つ目は沖縄知事選挙です。それぞれ説明しましょう。
安全保障関連法
2015年の安全保障関連法案は多くのマスメディアを動かし話題になりました。中国と北朝鮮の脅威を謳い、Jアラートを使い国民に恐怖心を抱かせ、自分の国は自分で守るのと集団的自衛権で同盟国(アメリカ)の為に日本も軍事資源を投入することを決めた法律です。
これに関して公明党は支持側に回りました。連日の創価学会の会合では中国がいかに危険かを煽り、日本共産党が戦争法案というデマを流している!と激しく論じておりました。
ただ、この考えは創価学会の名誉会長である池田大作氏の思想とは違うものだったのです。

[https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20150904-00049164/]
池田大作氏は一言でまとめると、リベラルな思想の持ち主であり軍事等に反対の立場です。軍事費があるなら教育に回せと書籍に書いてあります。大体の創価学会員は池田大作氏の思想を書籍などで学んでいませんが、一部の人はしっかり読み込んでおります。そして彼ら/彼女らが気付いてしまったのです。
今の公明党のやり方は池田先生の思想と違う!と
そして、写真のような創価学会員による公明党へのデモが起こりました。
また、以前に池田大作氏と対談をしたノルウェーのヨハン・ガルドゥング教授(平和学の元祖)が「公明党に失望した」とまで語りました(こちら)。
ここに、創価学会本部(公明党)派VS池田大作派という構図ができました。
沖縄知事選
2018年にそれまで知事を務めていた翁長知事がガンで他界し、後継を決める知事選が行われました。玉城デニー氏と佐喜真淳氏による事実上の一騎討ちです。
争点はずばり、米軍基地の建設に反対か賛成かどうかでした。玉城デニー氏は翁長知事の後継で基地建設反対派であり、佐喜真淳氏は容認派でした。
自民党と公明党は佐喜真淳派に回りました。これが創価学会内の分裂と言ってもよいほどの影響を与えました。
池田大作氏は沖縄について『人間革命』という本の中で沖縄の基地を段階的に撤廃し、沖縄の人に自由を与え真の平和をもたらすべきと訴えております。そもそも軍事資源等のお金は他に回せという人なので基地建設はもってのほかです。
しかし、公明党は基地建設容認派についたのです。しかも、知事選前の県民投票では基地建設反対派が70%でした。それだけ沖縄の人の中には基地反対派がいたのです。その中で公明党は基地容認側についた。しかもです。亡くなった翁長知事は池田大作氏の思想に共鳴し味方だと思っておりました。その意思を継いだのが玉城デニー氏なのに公明党は逆側に回った。
しかも、本土から沖縄へ人を送り込み、佐喜真氏が当選するような選挙活動をしました。創価学会員が県知事選にここまで首を突っ込むのは異例です。
このような最中で、沖縄の創価学会員が動きました。まさか、沖縄の味方だと思っていた公明党と本土の創価学会本部に裏切られたわけです。

[https://livedoor.blogimg.jp/shiminmedia/imgs/9/a/9a7cefc9.jpg]
本部の意向に従わずに玉城デニー氏側についた沖縄創価学会の野原さん(写真)は創価学会員に対して「目を覚ませ」と呼びかけました。池田大作氏の思想に背いているぞと訴えたわけです。その後、野原さんは「れいわ新撰組」から出馬しました。
そして、この知事選では公明党議員が玉城氏へのデマを流したりと色々悪事を働かせました。池田大作氏の著作を読み、思想を汲んでいる学会員は学会本部に猛抗議をし、何人かは組織から除名処分まで受けました。
こうした一連の行動により、創価学会の中には組織活動を極端に嫌う人が出たのです。
次の選挙では離反者が出る
このような大きな出来事があり、次の選挙活動では創価学会員の中から離反者が出ることは間違い無いです。実際に、先の野原氏は東京で参院選に出馬し4万票を獲得しました。
公明党はスローガンで平和の党と掲げますが、沖縄の基地建設を容認したり平和学の創始者から直接に批判を受けたことで学会内も分裂が起きております。
次回の選挙では創価学会内で、組織に従順な会員VS池田大作氏の思想に従順な会員の2つが出ます。
今までのように簡単に票は得られないでしょう。