「天気の子」は「君の名は」より難しかった


[https://www.cinematoday.jp/news/N0110067]

こんにちは。ゆとり系ブロガーのヨシナオです。

昨日、公開2日目に新海誠監督の「天気の子」を観てきました。

Twitterでいろんな人の感想を見ると。「感動した」だの「君の名はより良かった」だの簡単に書かれており、私は疑問を程さぜるを得ませんでした。

1回見ただけで本当にそこまでわかるのかよって思いました。

私にとって「天気の子」は難しいです。小説版も読み、なんとなく大感動させる作品だと感じてはいるのですが、あまりにも謎が多くてまだ感動できる段階ではありません。

まだ何度か劇場に足を運ぶ必要があります

※普通にネタバレしますので、観てない人は読まないほうが良いかもです。

ストーリーが難しい

「君の名は。」で新海監督を知った人は多いと思われます。そして、なんて面白いアニメを作るんだと度肝を抜かれたのではないでしょうか?

確かに、「君の名は。」はストーリーもわかりやすく面白かったですね。彗星が街に落ちて住民が死んでしまうのですが、ムスビにより過去にもう一度遡ることができ、彗星の大事故を防げたという話です。

実は、細かい部分を見ると深く考え込んでしまうほど様々なメッセージが込められています。なぜ三葉は彗星が落ちる日に髪の毛を切ったのか。ティアマト彗星って何なのか?なぜ、瀧くんと繋がったのか等、ディティールに込められた意味が強烈です。

ただ、そういうのを気にしないでも主人公の入れ替わりや、入れ替わった後の人間関係がとても面白かったですよね。だから、ストーリーだけで楽しめました。

ただ、「天気の子」は私にとってそうではありませんでした。そもそも、鳥居の先は一体何の世界だ?とか、最後は雨が永遠に降ったまま終わりなのにハッピーエンドと取れるような取れないような終わり方をしています。てか、そもそもなんで家出したの?って思ったり、陽菜のお母さんって何で死んだの?しかも何でその日に鳥居に行った?とか、映画館で観てて疑問だらけでした。

確かに、最後「もう一度あの人に、会いたいんだ!!!」というセリフ辺りは音楽の効果もあり感動シーンでしょう。そこで泣くっていうのはありますが、その前までのディティールがありすぎてストーリーを掴むのが難しかったです。

不思議な登場人物と不思議な行動

さらに難解を極めたのが登場人物です。主人公の周りの登場人物がみんな不思議なのです。

簡単に整理してみましょう。

陽菜の母。冒頭のシーンと回想シーンにしか出てきませんね。しかも、何で弟の凪は病室にいないのか。何で死んでしまったのか?

圭介。なぜ、最初の船に乗っていたのか?なぜ、最後廃墟ビルに先回りしていたのか?なぜやたらに帆高が上に行くのを拒んだのか?なぜ、急に涙を流したのか?

圭介の妻、明日花。事故で亡くなったというが何の事故か?

圭介の娘、萌花。なぜ、晴れの日にしか会えないのか?陽菜にやたら愛着を持つのはなぜか?

立花冨美。やたら落ち着いているし、お彼岸の話がとても深い。雨だけの世界になっても「元の世界に戻った」なんて呑気に言ってのける。

もう、謎だらけです。個人的に圭介と圭介の妻は、帆高と陽菜の関係にかなり近いのでは?と踏んでいます。かなり複雑です。

謎のシーン

また、謎のシーンがたくさんあります。私はそういうシーンって当然何かのメッセージだと思いますが、今回のは本当に謎でした。

そもそも、あの水の魚みたいなのって何なんでしょう?

あと、高校生二人が空に浮かぶ透明のプールみたいのを見つけたシーン。あれも不思議です。

もう本当に不思議すぎてなりません。

新海監督はあのようなシーンにメッセージを込めます。例えば、「秒速」や「君の名は。」では月を写しているシーンで電線が必ず月を遮っております。もちろんこれは「分断」の象徴です。

このような、何かの意味を持たせるシーンが「天気の子」にはやたら多かった気がするのです。これらの謎も解けてこそ感動だと思われます。

ヒントは色んなところにある

このように謎だらけの作品ですが、実はヒントがいくつかあるように思えます。

1つ目はです。この作品、RADWIMPSの野田洋次郎なくしてできない作品です。彼がこの作品から受け取った何かと新海監督が野田洋次郎の歌から受け取った何かが合わさってます。実際に本人達はそう言ってます。

なので、映画の歌はかなり映画の内容にリンクしています。

もう一つのヒントは予告編です。

こちらの予告編で新海監督の過去作品を「セカイ」という言葉から振り返っています。新海監督全部の作品にセカイが共通テーマとしてあるのです。

もちろん、「天気の子」にもあるはずです。いや、むしろこれが新海監督が見せたかった「セカイ」なのではないでしょうか?小説の解説で野田洋次郎さんがそう言ってました。

きっと大感動の作品

私は一回観た感想として「え?」という感覚でした。小説版を読んでもピンとこないシーンがあります。しかし、この作品はとても感動的なストーリーだということは何となくわかります。

世界を変えてしまった二人ですが、二人だけの「セカイ」を守りました。

私たちはこの世に生まれた瞬間から二つの運命を背負います。それは誰かの特別な存在になること否応なく回る世界の一歯車として存在することです。

生きていればわかると思います。自分にとって特別な人が亡くなった時、自分にとってはこの世の終わりだと感じますが、周りの世界は冷たく、あくまでも日常を保とうとします。無常です。

そして、長く生きれば生きるほど世界の、社会の一歯車としての運命に身を任せてしまう。新海監督はそれを拒否したのではないでしょうか?周りが、世界が、世間がどうであれ自分だけの特別な世界をとことん愛するようにというメッセージなのではないかと私は感じました。


SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*