日本では女性として生まれると不利である

こんにちは。ゆとり系ブロガーのヨシナオです。つい先日世界経済フォーラムが世界の男女平等ランキングを発表しましたね。

これは世界149カ国の国を4つの指標から分析したレポートです。4つの指標とは筆者の拙訳ですが

①経済活動の機会と参加度

②教育を受ける機会の到達度

③健康と生存

④政治への女性の影響

の4つです。これらの項目でそれぞれ順位が出され、総合ランキングが決まります。我らがニッポンは149カ国中堂々の110位というランクでした。誇り高きニッポンが大好きなネトウヨの皆さんが全くコメントを出さないので私がこれについて思うことをコメントをします。

日本って本当に女性というだけで様々な不利益を被るのです。このような国で本当にいいんですかね?

女性は生まれる前から役割が決まっている

日本という国では、妊娠中に男の子か女の子かがわかります。そこで親になる夫婦はどっちの性別であれ喜ぶのですが、残念ながらここで女性と判断された瞬間にこれからの人生が決まってしまいます。

日本ではいまだに古き価値観が良しとされており、その中の一つは「女性は子供を産み、家庭を守るのが仕事だ」ということです。日本人女性たるものは旦那の一歩後ろにおり、何を言われてもおしとやかな姿勢を保たねばならないという価値観がいまだに流布されているのです。

ですから、生まれてから言葉がわかるまでの間はいろんな人に「〇〇ちゃんは女の子だもんね〜」と言われ、言葉がわかるような年齢になってからは「〇〇ちゃんは女の子なんだから」って言われます。

女の子なんだからあれこれしてはいけません。女の子なんだから言うことを聞きなさいという風にです。これらの言葉はまるで、女の子には女の子の生き方が固定的に決まっており、その通りにしなければいけないという風潮が見えます。

これってどれだけ不利で生きにくいのでしょう。他方で多様性だ何だという意見を論じていること自体意味わかりません。

女性差別が当たり前

最近のニュースで、医学部入試における女子生徒への差別問題が明るみになりました。曰く、女子はコミュニケーション能力が高いから減点という理由で、出願の段階で女子に対して一律◯点減点という差別がまかり通っております。

非常にバカバカしくてイライラしましたね。婦人科などは女医の方が経験も基になり力が発揮できる分野です。多くの女性が婦人科受診で女医を希望しています。しかし、そもそも医者への道が入試の段階で狭められてるとか、終わっているとしか言いようがないです。

このように女性という性別だけでの差別はかなりあります。

他にも男女の賃金格差など最もな例です。そもそも、会社に就職する時点で一般職と総合職があり、一般職は女性限定というのがおかしな例でしょう。

なんせ、一般職はあらかじめ結婚し退社するのが見えているので給与も低く見積もられているのです。はっきり言ってありえなくないですかね。前の会社で一般職の人に給与を聞いたら月に16万もないくらいでした。バイトの方が稼げるんじゃないですかね?

短大なんかもそうですね。女子限定でわざわざ短くして卒業させるという仕組みです。早く会社等に入って旦那さんを見つけろっていう意味なのでしょうか。

このように、現在の社会は構造的に女性が差別される仕組みになっています。

性犯罪パラダイス

何よりも大きな問題は性犯罪です。日本屈指の文化である「ヘンタイ」は多くの女性を苦しめています。最も身近なところだと痴漢ですね。

高校生の時に、クラスメイトの女子が「今日、触られた〜」という会話は日常茶飯事でした。私が聞いた女子の中で、今まで痴漢に一度も逢ったことがないという女性は一人もいません。恐らく、ほとんどの女性が痴漢に遭っているのでしょう。

混み合った電車の中でお尻を触られるのが多いとのことです。ほとんどの人が遭った事があるということはそれが日常茶飯事だということです。JRのポスターで「痴漢は犯罪です」という掲示がありますが、効果はあるのでしょうか?

また、身近にはいないのですが強姦に遭ったという女性もおります。ただ、この問題は被害者側もあまり語りたくなく、泣き寝入りするパターンが多いので水面下には非常に多くの被害者がいる事が予想できます。

つい最近だと、大学生の強姦事件が多いですね。東大や慶大の学生が逮捕されています。私が通っていた明治でも歌舞伎町の真ん中で酒に酔った女子学生がバタバタ寝ていたというニュースがありました。

恐らくですが、日本はAVがかなり性のお手本になっているので、酒を飲ませてレイプなども犯罪だと思わないのでしょう。麻痺していますね。

差別や性犯罪は女性自身に問題がある?

このように、日本では女性として生まれてからは様々な困難にぶちあたります。生き方を固定化され、不当な待遇を受け、思春期にはお尻を触られ・・・という風にです。

男性である私からすれば、オレが女性だったらこの国では生きないかな〜と思ってしまうのですが、現実的に日本に住まざるをえない人もいるわけです。となると、この状況を少しでも良くすると言うのが社会人たるものでしょう。しかし、現実的にそうはいかないらしいです。

女子がバッシングされる制度

この国では大変不思議な事に、男女間で起きたトラブルでは女性が悪いという法則があります。例えば、芸能人による強姦未遂が起きた時に、「そもそもなんで女子高生がそんな時間に外出してるんだ!?おかしいだろ!」というコメントが必ず出てきます。

また、レイプを告白した人に対して「ハニートラップだろ!」という救いようもない言葉も出てきます。

何より、私が疑問を提示せざるを得ないのは、若い女子が望まない妊娠をしてしまい、生まれたばかりの子供を遺棄してしまう事件の際の報道です。父親側の情報は一切出てこず、母親だけが名前と顔を世間に晒されて容疑者として報道されるのです。これはあんまりでしょう。そもそも子供なんて男が精子を注入しなければできません。完全に男がきっかけでできるものです。それなのに、結局悪いのは母の方になってしまいます。

このように、日本では何かあったら女の方が悪いという制度が確立されています。

女性が女性を攻撃する

また、さらに不思議なのですが女性が女性の差別問題に関心が無かったり、それどころか女性が被害に遭った女性を攻撃するという現象まで起きています。

先ほどの「女の子なんだから〜」がそのまま社会でも通じているのです。性犯罪に遭っても「女の子なんだからベラベラ喋らず黙っておきなさい」ですし、難関大学に行こうとしても「女の子なんだから短大に行きなさい」となります。先ほどの乳児死体遺棄事件でも「母親なんだからしっかり育てなさい」です。

社会を良くしようとしてフェミニズムやらを訴える人は女性の中の過激派とみなされるでしょう。女性同士連隊を組むのではなく、女性同士で「女性らしさ」から外れた人を攻撃する仕組みとなっています。

そもそも、男女格差ランキングが110位で「うわっ!やばい!これはどうにかしなきゃ!」となる人が少ないです。「ふーん・・・」で終わりです。こんなレベルじゃいつまでたっても良くはならないでしょう。別にその状態を望んでいるならいいですが、、、

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