
はい。ヨシナオです。アメリカ大統領選挙真っ只中ですね。エストニア でもかなり注目されております。
というより、学生なんだから注目しておけよ!って話ですけどね。アメリカの選挙は各国の外交等にとても影響を与えますので多くの人が注目するでしょう。
日本も然りですが、日本では最近陰謀論が主流となってきており、アメリカ選挙よりも日本人の知性の低さの方が問題だと思います。
こちらで色んな留学生と議論を交わしましたので、シェアできればと思います。
バイデン推しかトランプ推しか
私のクラスには何人かアメリカ人がおり、私はそのうちの二人と仲が良いので色々話します。
こちらにいるアメリカ人はほとんど、バイデン推しです。考えてみれば当たり前な事で、トランプの様なMaking America Great Againという考えの人がわざわざヨーロッパの中でも小国のエストニア に来るわけがありません。
しかも、現在のヨーロッパではかなりのポピュリズムが横行しており、自国中心主義が目立っております。これは留学生にとってはとても危険な事です。簡単に外国人排除の運動につながってしまうからです。
トランプの様にすぐに外国を敵対視して自分の国を上げようとするやり方は私やクラスメイトの様に留学しにきている人にとっては嫌な事なのです。なので、多くのアメリカ人はバイデンに投票しております。
トランプの知性の無さ
また、大学院レベルの学問を習っている人がトランプのような人を支持してしまうのは少しおかしいです。
なぜなら、トランプは一言で言ってしまうと理性が外れております。自分を批判する新聞に対してFake Newsと言ったり、経済の自由競争を政治の力で止めたり、人種で人をくくったりです。
ただ、今回の選挙で明らかなようにトランプ支持者はかなりの数がおります。これはトランプのわかりやすい子供じみた言動が人々の理性を取り払ってしまったものだと考えます。
人は誰しも、自分を中心に物事を考えます。そして、不快な他人を排除したいということも考えます。ただ、人には理性がありますのでなるべく争わず、表面上は仲良くする等、工夫しながら生活をします。
ただ、トランプはその人々の眠っている気持ちに火をつけてしまい、理性のバリアを取っ払ってしまったのです。なので、アメリカではこの時代に白人主義が起きて、外国排除だ自国中心主義だという時代が戻ってしまった感があります。
日本人が見るアメリカ大統領選
日本でも大統領選は関心が高いですね。主婦から会社員から大学生、ゆくゆくはアメリカ国歌を聴くと自然と涙が出てしまう自称気分障害者まで、あらゆる層の人が関心を持っております。
気になるのは、私が見ている中だと特にインターネットではトランプ推しが多いという事ですね。ちょっと何がしたいのかわかりません。
トランプ推しの日本人は「バイデンが勝つと、中国共産党が日本を侵略してくる」という事を本気で言ってます。トランプの方が日本にとって良いらしいです。ちょっとにわかに信じられません。
大体、日本は独立した国ではないのか?と思います。しかも、トランプだって日本の車の輸出に関税をかけたりトウモロコシを大量に買わせたりと散々日本の経済をかき乱したのに、それに関しては何も言わない人が多いのです。
変な陰謀論に洗脳されていないで、自分の国の未来と次の世代のことを考えれば?と思います。
そもそも、オバマ政権の時に中国が攻めてきましたか?等々、色々質問したいことがあるのですが、もう少しちゃんと頭を使おうよと思いますね。
あと、日本人はメディアの言説を鵜呑みにしすぎです。メディアは所詮企業です。お金が儲かる話題を出すのです。それに対して本気になってあーだこーだ言うのは頭がおかしいと思います。基本的に社会科学を学ぶと、「AがBを起こす」と言う場合、AとBをしっかり概念化して、普遍的な理論として他の事象にも応用できるようにしないといけません。
「バイデン勝利で日本が中国に侵略される」と言う場合、「アメリカの選挙結果が他国の侵略戦争を招くのか」という風に言い換えないとなりません。そして、それぞれのAとBを検証しないとなりません。
あまりにもジャーナリスティックなタイトルは人を惹きつけますが、その検証はされておりません。しかも、マスコミは自分の言ったことが間違っていても責任は取りません。
この辺をしっかり踏まえて、物事は考えないといけないのですが、そのような人が日本で減ってきているようです。非常に嘆かわしいですね。