お金(給料)貰ってるんだから会社に貢献しなさいの違和感

こんにちは。ゆとり系ブロガーのヨシナオです。

新年度ということもあり、初々しいスーツに身を包んだ若者が目立ちますね。今の時期は就職活動も行われていますので就活生かもしれません。

新入社員にしろ就活生にしろこれから社会に出て会社で働いて給与をもらうわけです。簡単に言えばサラリーマンですね。

サラリーマンは文字通り給与を貰って生きる人々です。逆に言えば給与がなければ生きられないわけですよね。

これを利用した言葉が「お金をもらっているんだから、ちゃんと働きなさい」という言葉です。私も会社員時代に色んな人からことあるごとに言われました。「お金もらってるんだから」「給料もらってんだから」と。

でも、私はこれに違和感を感じていたんですよね。そのような事を言う人とは仲良くなれないですね。

大したお金を貰ってない

若い社員に「お金もらってるんだからな」と言う上司達にまず言いたいのは、そんなにお金もらってないよということです。

正直、会社によりけりな部分ではありますが、一般的に会社員3年目くらいまでは月額20万かそれプラス数万くらいでしょう。後はボーナスが少し上がるかどうかという具合です。

この20万円ていう金額ですが、中にはここから税金やら年金を引かれて手取りで16万くらいの人もいますね。私なんかの場合は奨学金を返してますから、ここからさらに自動で引き落とされます。

人によっては生命保険なども加入しますので、さらにというところです。ここから家賃を引いたり家にお金を入れたりするんですよね。貯金も必要ですし。

つまり、20万くらいの金額だと生活可能ではありますが、あまり大きな贅沢はできませんね。年に一回か二回、海外に行くくらいで後は月に何回か美味しいものを食べるくらいしかできません。好きなことを自由にできる金額ではないのです。

だとすると、「君は会社から給料が貰えて、それにより生活ができてるんだからちゃんと会社に貢献しなさい」と抜かすのでしょうか?

いやいや最低限の生活ができるのは国民の権利です。憲法を読み直してくださいと私は言いたいですね。最低限の生活ができる金額で偉そうに説教されても何にも響きませんね。

100万くらい月に貰っているなら話は別で、しっかり働いて成果もバッチリ出さないといけません。

給与を貰うのは当たり前である

これも当たり前すぎて誰も気づいていないことです。

そもそも、企業ってなんで求人を出すのでしょうか?

労働力が足りてないからですよね。枠が埋まってないからそこに人をあてがって埋め合わせをするのです。ですから大学入試のように、定員よりも数百人も多い合格者を出すなんてことは有り得ないわけです。

ということは、企業で働くということは組織に対して労働力を提供しているわけですね。そして、その対価としてお金をもらっているわけです。

つまり、企業に対して労働という形で貢献してるのですから給与を貰うのは当たり前なのです。

その当たり前なことを論理を変えて「お金をもらってるんだからもっと働け」的なことを言う人はおかしいのです。

私が就活をする時にとある教授が言ったことがあります。「会社に対して下からかしこまるのではなく、働いてやってんだ!という気持ちが大事」という趣旨でした。これ、その通りですよね。

順番的にはまずこっちが働いてあげているのです。そこを履き違えてるオジさんやオバさんが多すぎるのです。

先輩の論理で仕事を押し付けているだけ

結局、「お金もらってるんだから」的説法は若手に仕事を押し付けるための口実なんですよね。

将来出世してそれ相応の給与をもらったり、自分で仕事をしてお金を稼いでる人には「お金もらってるんだから」論は活きてきますが、月額20万円に対して言う言葉ではないですよね。

月額20万円なら20万円なりの仕事をすればいいのです。もちろんサボれとか言うつもりはありません。

私も前の会社の3年目の時は大口顧客を3社抱え、土日も会社に行ってました。ゴールデンウィークも無かったようなものでしたね。もちろん残業代は出ませんでした。

明らかに給与と仕事が合ってませんでしたね。

しかし、「お金もらってんだから文句言うなよ」とか「僕なら定時で帰れるくらいの仕事量だね。効率が悪い」と口封じされてました。特に仕事がいっぱいいっぱいでミスをした時に「金もらってるんだからしっかりやれよ!」的な叱責がありました。

おエラい方のエラい御言葉でしたね。全くありがたくなかったですけど。

結局、このように日本の会社員が発言する言葉は若手いじめのものが多数散見されます。

意味不明な論理で嫌なことを押し付けているだけなのです。そんな大人にはなりたくないものですね。

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